多くのことを中途半端に知るよりは何も知らないほうがいい。

双子育児。世相。飯。野球。おじさん。

おじさんとして生きる⑪~おじさんとおばさん

今までずっとおじさんについてお話してきました。
みなさんの中には「おじさんについては分かってきたけど、女性はどうなんだ?…おばさんはどうなんだ?」こう疑問に思われている方もいらっしゃることと思います。

まず、最初に衝撃的な事実から申し上げる必要があります。

おじさんは女性でもなれる…です。

ジェンダーフリーの世の中、女性だから、男性だから…という垣根は忘れましょう。
おじさんになる女性も多数いらっしゃいます。生物学的な性別という概念と「おじさん」は必ずしも一致しません。

よく板東英二にそっくりな女性がいらっしゃいます。
「おじさんかな?おばさんかな?」と不思議に思ってしまうかも知れませんが坂東英二にそっくりなご本人が「自分はおじさん」と思っていれば女性であってもおじさんですし「自分はおばさん」と思っていればおばさんです。男か?女か?は大きな問題ではないのです。

⑨節を思い出してださい。
おじさんは自覚し、納得しればおじさんなのです。または周りがおじさんだと思えばおじさんなのです。そこに性別は関係ありません。

ただし私の調査ではおじさんの99%が生物学的に男性です。また、おばさんの92%が生物学的に女性です。圧倒的に男性はおじさんに女性はおばさんになります。

あれ?と思われた方、まったく不思議なデータではありませんよ。「おばさん化している男性」の方が「おじさん化している女性」より多いという事実は経験則として違和感がないはずです。女性のおばさんたちの集団の中に何故だか一人だけ混じっている男性をカルチャースクールや観光地などで見かけると思いますが、あれが「おばさん化している男性」です。珍しくはありますが、全国で一年中見ることができますので、みなさんも一度や二度は見かけられたことがあるでしょう。

さて、おばさんについて、その特徴は主に3つです。

①おばさんは興味の幅が広がる。
この連載の初期の節で「おじさんは興味の幅が狭まる」という話をしましたが、おばさんには真逆の傾向が見られます。おばさんは興味の幅が広がります。
おばさんになって突然、歌舞伎に目覚める、アクセサリー作りを始める、ビーズ細工を始める、ヨガ始める、ダンス始める…など枚挙にいとまがないとはこのことです。みんさんの周りにもそういうおばさんが一人や二人必ずいると思います。おばさんは未知の世界に飛び込んでいきます。

②おばさんは新しいものが好き。
おじさんはパンケーキ屋に並ばない…といいましたが、おばさんはガンガンに並びます。ものすごく楽しそうに並んでいます。
もちろんポップコーンにも並びますし、話題のスイーツにも並びます。また、おばさんネットワークの中で新しいものの情報を積極的に流通させています。
若いイケメン俳優や、アイドルなどに詳しいおばさんも多いです。その点おじさんはいつまでたっても「内田有紀」「沢口靖子」「吉永小百合」と言いがちです。※年代別。

③おばさんはキャッキャする。
なんかキャッキャしてます。それも集団でキャッキャします。

①~③の特徴を見て気付きませんか?そう基本的に女子中高生の特徴と一致しています。

結局のところ年代にかかわらず、女性はそれほど変わりません。
女性の行動は「時間」と「お金」の余裕によって変化しているだけです。
※多少の厚かましさは年齢とともに出ますが、若くても厚かましい人はいますので、おばさんの特徴というほどのことではありません。

つまり「いつまで女子なのか?」という話でいえば「少なくとも精神的には女性はずっと女子」が正解です。
「いつからがおばさんか?」という話であれば「少なくとも精神的には女子中学生ぐらいからおばさん」が正解なのです。

私の知り合いにおばさんを自認していた女性がいるのですが、彼女はおばさんになってよかったこととして「もう恋愛をしなくてよくなったので、趣味の旅行に時間とお金が使える」とおっしゃてました。そして何年か後…彼女、旅先で知り合った人に恋をしていました。「時間」と「お金」の使い方だけで女性はずっと変わらないな…と思った出来事でした。